170705 平成29年7月九州北部豪雨 |
Northern Kyushu Heavy Rain(2017) |
災害の概要
- 場所 福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市
- 時期 2017年7月5日被災、収束までおよそ20日。
- 分類 集中豪雨による洪水、土砂災害
平成29年7月5日から6日にかけての梅雨の豪雨で、朝倉市朝倉では1時間に129.5ミリ、24時間で545.5ミリの大雨を観測。河川が氾濫し、流域に流木や土砂が押し寄せ、被害をもたらした。水道は福岡、大分、熊本の3件で最大3,071戸が断水し、7月28日に家屋等損壊地域など約190戸を除いて仮復旧を終えた。
日時 |
水道被害 |
対応状況 |
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- 【豪雨発生】
- 各市町村災害対策本部設置。自衛隊派遣要請。
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- 朝倉市 1,654戸
- 東峰村 654戸
- 日田市 512戸
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- 【最大被害】
- 日水協九州地方支部・福岡県支部、支援活動開始。
- 厚労省、市町村への聞き取りと、朝倉市へ職員派遣、日水協との情報共有。
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- 朝倉市 1,654戸
- 東峰村 654戸
- 日田市 410戸
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- 給水車派遣、事業体4、自衛隊7。
- 孤立地域へは、自衛隊による道路の瓦礫撤去完了後、給水車が向かう予定。
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- 朝倉市 1,654戸
- 東峰村 654戸
- 日田市 70戸
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- 朝倉市 1,654戸
- 東峰村 654戸
- 日田市 40戸
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- 朝倉市 1,654戸
- 東峰村 654戸
- 日田市 63戸
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- 朝倉市仮復旧(家屋等損壊地域など約190戸を除く)
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- 【仮復旧】
- 朝倉市、給水再開したところについて、安全宣言。
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被害の状況
水道が受けた被害
- 朝倉市杷木(はき)浄水場浸水。流木と泥流入。
- 朝倉市杷木地区水管橋流出。
- 東峰村浄水場土砂流入。
- 東峰村導水管流出。管路破損。
- 日田市小野地区鈴連町梛野集落、「土砂ダム」の泥水に取水施設が水没。
- 日田市配水管破損。
水道による二次被害
対応と対策
平時の備え
- 支援した日水協福岡県支部としては、東日本大震災、H24九州北部豪雨、熊本地震と大災害が続いた経験が生きる。
- 支援に当たった北九州市上下水道局長は、過去の災害に比して支援がより迅速かつ的確にできるようになっていると感じると評価。
応急対策
- 瓦礫が堆積した浄水場を、自衛隊の支援で瓦礫撤去して調査、沈殿池及びろ過池の水抜き等により詳細な被害状況を確認。取水ポンプの動作確認のための電源確保、消毒等の仮設設備の手配。日本原料製仮設ろ過設備設置を経て、仮復旧を行なった。
- 孤立地域へ、自衛隊ヘリに水道担当職員を随行させ調査。
- 消防ポンプ車3台が互いにホースの放水口と取水口につなぐリレー方式で水源から水をくみ上げて水道管に流し漏水調査。
抜本対策
教訓
- 瓦礫堆積で場内に入れない浄水場の復旧を、瓦礫除去を進めるとともに、軽自動車がかろうじて通れる林道を使い、可能な範囲で施設の状況を確認し、小型の重機を入れ、さらに仮設道路を整備するといった工夫ができた。
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災害データベース
備考・出典
更新履歴
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